縁結びの 聖天様と実盛公
 聖天さまは、仏法の守護神で大聖歓喜天とい うのが正式な名杵です。
 妻沼の聖天さまは開運、厄除け、縁結びの神 として平安末期に当地に祀られました。当時、 妻沼地方は長井庄と称し、その庄司の任にあっ た斎藤別当実盛公は、民人が平穏に暮らせ、五 穀が豊穣で争の無い郷土を築く為に、自ら信仰 していた守り本尊の大聖歓喜天を総鎮守として お祀りし妻沼聖天さまを開創しました。今から 805年前の平安時代治承3年(1179)の ことでした。
 実盛公の二男、実長公が出家して、阿請房良 應と名のり、18年後の建久8年(1197) に本坊歓喜院を建立し、十一面観音様を祀りま した。以後、今日に至るまで日本最古の聖天宮 として、地域の厚い信仰を得ております。
 ご本尊御正体錫杖頭は、国の重要文化財に指 定されています。現在のご本殿は今から250 数年前に建築された廟形式八棟権現造りで日 光に次ぐ華麗な彫刻が拝観出来ます。
 斉藤別当実盛公は平安末期源平に信任をえた 武将。平家物語、源平盛衰記などに数多く其の 名を留め長井庄司で武勇にすぐれ人情に厚く白 髪を染めて出陣したことで有名です。
   (妻沼町文化財調査研究会会長 田島一郎)
妻沼聖天様
聖天様
実盛公
実盛公
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